すぐにできることは、すぐにやる
「すぐにできることは、すぐにやる」
そんなシンプルな習慣が、驚くほど生活の質を向上させると私は考えています。
根がずぼらなので、常日頃から実践できているのかと聞かれると口ごもってしまうのですが……できたりできなかったりしているゆえに、その差は強く実感しています。
今回は、"すぐやる"習慣の効果と、実践のためのヒントをご紹介します。
1. “すぐやる”の威力
日常のちょっとした用事を後回しにせず、すぐにその場で片付けることは、時間と気持ちにゆとりを生んでくれます。
脱いだ服をすぐハンガーにかける、
使い終わった食器をすぐ洗う、
届いた郵便物にすぐ目を通すなど。
ほんの数分で終わることばかり。
でも、これを「後でやろう」と積み重ねてしまうと、あっという間に家事が山積みになってしまい、だんだんと気持ちが重たくなってしまいます。
小さな「後でやる」が積み重なると、いつの間にか大仕事になってしまったり、
そうでなくとも、「ああ、あれをやらないといけないな」と考え続けるのはなかなかのストレスです。
すぐにできることはすぐに終わらせて、心と体の負担を減らしましょう。
2. “すぐやる”のメリット
ストレス軽減
後回しにしてしまうと、いつまでもタスクとして頭の中に残って無意識のストレスになります。
すぐに終わらせることで、そのストレスから解放されます。
達成感と自己効力感の向上
小さなタスクでも、すぐに片付けると達成感が得られます。
この積み重ねが自己効力感(自分ならできるという感覚)を育てて、より多くのことに積極的に取り組めるようになります。
時間の有効活用
小さなタスクをすぐに片付けることを習慣にしていると、あとから予定外のタスクが発生しても、取り組むための時間と気持ちの余裕ができます。
3. “すぐやる”習慣を取り入れるコツ
「メリットなんて分かってるけど、それができれば苦労しないよ!」
というのは、私自身の心の声でもあります。
たとえどんなに簡単なことでも、面倒なものは面倒!
ここからは、「すぐやる」を習慣付けるためのコツを紹介します。
考える前にやる
やらないでいい理由というのは、いとも簡単にみつかるものです。
「シンクに食器があるけど、どうせ後で増えるから、そのときにまとめてやればいいや」
……
やるべきことを見つけたら、「なにか思考が浮かぶ前に取りかかる」「今やるという選択肢があるならとりあえずやる」ということをルールにしてしまって、とにかく取りかかってしまうのが一番です。
ほんの少しだけやる
全部やるのが億劫なら、ほんの少しだけ実行してみませんか。
5分だけやってみる。1つだけ終わらせてみる。
いざ始めてみると、だんだん調子が出てきて気がついたら全部終わっていた!なんてことはよくあります。
本当に5分だけ、1つだけでおしまいにしても、1ミリでも進んだのならそれは前進です。
タスクの“見える化”
「どうしても今やりたくない!」
そんなときは、やるべきことをノートや付箋などに書いて、やるべきことを自分の頭の中から出してしまうのもおすすめです。
やるべきことを頭の中だけで管理するのは大変です。
また、いつまでも「○○しないと」と考え続けるのはストレスです。
それならばいっそ開き直って、自分以外のノートなどに覚えておいて、忘れてしまうこと。
ただこれだけで、意外と頭の中がすっきり楽になる感覚があります。
もちろん、あとでちゃんと思い出せるように、ノートを見返したり、付箋を目につくところに貼るのは忘れずに。
環境を整える
やりたくないと思うのが、取り掛かるまでの煩雑さなら、すぐに手をつけやすいように環境を整えましょう。
必要な道具を手の届く範囲に置く。
よく使うものをすぐに取り出せる場所に配置する。
はたまた、気分が乗るようにお気に入りの道具を用意する。
小さな工夫で意外と実行力を上がったりします。
環境……とは少し違いますが、同じやるべきことでも、
私はそれを「デイリークエスト」や「実績開放」だと思うことでモチベーションが上がったりします。
ゲームが好きな人なら、ぴんとくるのではないでしょうか!
まとめ
すぐにできることをすぐにやってしまうことで、頭の中が整理され、心に余裕が生まれます。
日常の雑事に振り回されず、本当にやりたいことに集中できる時間が増えていくでしょう。
大切なのは、完璧を目指すのではなく、自分が心地よくいられるラインを見つけること。
“すぐやる”習慣は、小さなステップで生活を大きく変える力を持っています。
毎日の小さなタスクを後回しにせず、その場で終わらせることで、心の余裕と自由な時間が増えていくでしょう。
完璧を目指すのではなく、自分に合ったペースで「すぐやる」を取り入れてみてください。それだけで、想像以上に日常が楽になるはずです。